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2008.07.14

カクレカラクリ

カクレカラクリ?An Automaton in Long Sleepカクレカラクリ?An Automaton in Long Sleep
(2006/08)
森 博嗣

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ひさびさの読書です。
森博嗣「カクレカラクリ」を読みました。

大学生の郡司朋成と栗城洋輔は、夏休みに廃工場を見学に、おなじく大学生の女の子、
真知花梨の家に泊りがけで遊びにいく。そこは山奥の村で、120年前に天才絡繰り師が
仕掛けたという、隠れ絡繰りがどこかに眠っており、120年後の今年動き出すという。
郡司と栗城は、花梨やその妹、玲奈とともに、隠れ絡繰りを探し始める・・・・・・というお話。

さすがに森博嗣だけあって、物語はさくさくと読め、随所に考えさせられるような会話が
ありました。今回の天才は絡繰り師でしたが、この人、これまでの作品の天才たちに比べれば
かなりおとなしめでした(笑)。でも、まあ、いてもおかしくないよな、というリアリティはあり。

作中にこれでもか、というくらいコカ・コーラが出てきます。
作者がコーラ好きらしく、これまでの作品にもコーラは登場しますが、こんなに頻繁ではないし
なによりコカ・コーラと商標がはいっているのはどうしたことだ、と考えていたら、最後にナゾが
解けました。
これ、コカ・コーラ120周年記念で刊行したものなんですね。なるほど。


中心となるナゾは、きっかり120年後に作動するという隠れ絡繰りの機構と、動力はなにか?
というもの。そしてその絡繰りはどこにあるのか。
こういうナゾの設定がうまいよなぁと思います。
僕が理系だからかもしれませんが、ああでもない、こうでもない・・・・と考えながら読み進めました。
終盤で明らかになるそのナゾの答えが、自分の考えた範囲内で、盲点をつくようなものでは
なかったことが少し残念ですが、考えること自体を楽しめたので良しとします。


長々と書きましたが、最後にひとつ。
各章の最初に、飾りのように書かれているコメントがなかなか深くて良いです。
特に気に入ったものはコチラ↓。

『人の頭脳は、答えを導き出す僅かまえに、わかったという信号を発する。具体的な解答が
示される以前に、抽象的な解決が告げられるのである。これは、すべての感情に共通する
作動である。証拠や理由は遅れて取り出される。』
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