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2006.11.03

狐罠

狐罠 狐罠
北森 鴻 (2000/05)
講談社

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北森鴻「狐罠」を読みました。

骨董屋が主人公のお話です。
悪徳骨董屋「橘薫堂」に贋作をつかまされた主人公の「旗師」
(店を持たずに骨董の売買を行う人)の宇佐見陶子が、贋作の
プロを使ってニセモノをつくり仕返しをしようとするお話。
そんなところに橘薫堂の外商が殺され、刑事ふたりが動き出す。


その殺人事件に主人公の陶子も巻き込まれていくのですが、
自分が悪いことをしようとしてるだけに、そっちの方を刑事に
見破られないようにとかえって怪しさばつぐん。
このへんの駆け引きがスリル満点です。


骨董の世界のことがわかりやすく描かれていて、いままで全く
知らない世界だった古美術のことがなんだかわかった気になってきます。
贋作を作る技法や、世界の有名な贋作師たちの話など、面白い
話題が随所にちりばめられていて、しかもそれらがきっちり物語上
でも意味をもち一点に収束していくのは、とても気持ちの良いものです。

サプライズも用意してあり、まんぷくまんぷく。な一冊でした。

この作家のは、他の作品も読んでみようかなと思いました。
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この記事へのコメント
テレビでよく「なんでも鑑定団」を見てましたが
そういう世界ではなさそうですね~。
もっと、スリルがある感じかな?
今まで読んだことのないジャンルのミステリーかも?

最近時間がなくて、一冊も本を読めない日々です。
本、読みたいです~。
Posted by カノン at 2006.11.06 21:18 | 編集
「なんでも鑑定団」みたいにのほほんと鑑定するのとはちょっと違います。
売る方も、買うほうも、真剣に鑑定するのです。
売り手と買い手との真剣勝負のごとくです。

時間がないときは短編がいいですねぇ。
Posted by pekkun at 2006.11.08 23:14 | 編集
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Posted by at 2006.12.05 17:24 | 編集
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