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2010.03.15

井上雄彦 最後のマンガ展

「井上雄彦 最後のマンガ展」に行ってきました。

最後のマンガ展1

最後のマンガ展2


いや、これはもう、凄いの一言に尽きます。
本当、行ってよかった。

井上さんが、美術館の空間を活かしたマンガに挑んでいます。
テーマは、宮本武蔵を描いた「バガボンド」。
写真のような、壁一面に描かれた1コマや、ハガキ大の用紙に
描かれたコマ、壁に直接描かれたものやくしゃくしゃの紙に描かれた
ものなど、見せ方も多様です。

「空間を活かした」というのは具体的には、絵の配置によって、
コマとコマのあいだの「間」を調節したり、見上げる、見下ろす、
遠くから、近くからなど視線を調節したり、ライティングで明暗を
強調したりと、そのようなものも計算されて展示してあるようでした。
もちろん一枚一枚の絵も見ごたえがあり、芸術作品のようでした。


でも、これは「美術展」ではなく「マンガ展」です。


何かの雑誌で本人が語っていましたが井上さんはあくまでも漫画家であり
エンターテイナーであって、芸術家ではないし、芸術家になるつもりも
ないとのことでした。自分の感性に従って作品を描き、ともすれば観覧者を
置き去りにしてしまう芸術家ではなく、あくまで、読者を意識して、配慮して
皆がついてこられるようにと作品をつくっているのだと思います。

この思いがあって、「マンガ展」なのでしょう。
あれほど躍動感のある絵を描き、絵にも常に新たな試みをとり入れていながら、
読者のことを慮る、その姿勢が、とても好ましいと思いました。


一生、追っかけていきたい漫画家です。


↓ネタバレ感想


(感想)

・一枚一枚の絵を見せるのかなぁと思っていたら、マンガとして
 ひとつのストーリーになっていて予想を裏切られる。
・ストーリーは、老年になった武蔵の「心の棘」が、それまでに関わった
 皆の手により抜かれていき、浄化するというもの。
・父との因縁を受け入れること、母の無償の愛を受けるところが印象的だった。
 父と母の絵の表現がまるで正反対。ライティングも暗と明。
・最後は小次郎?と砂浜を駆けて遠くへ行くシーンで終る。小次郎が出てくる
 ところまで原作を読んでいないのでいまひとつ分からないが、やはり小次郎が
 武蔵の心の中で大きなウェイトを占めている、ということだろうか。
・おつうとのシーンも良かった。あえて大きな絵を使わず、目線の高さで
 二人を見ることで、心が落ち着く。
・じじい二人組みの、にょろーも良かった。階段をうまくつかったなあ。
・スタッフTシャツに、にょろーのじじい二人に加えて、「スタッフや」
 「要チェックや!」の文字入り。このスタッフT、すげえほしい!

うーん、もいっかい見たい!!
しかし大阪は今日で最終日。次の仙台でラストらしい。
仙台に出張とかあれば、見に行くのになぁ。



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