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2008.11.29

きいろいゾウ

西加奈子「きいろいゾウ」読みました。

きいろいゾウ (小学館文庫)きいろいゾウ (小学館文庫)
(2008/03/06)
西 加奈子

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西加奈子さんの本は初めてでしたが、けっこう好きでした。
前半ではツマさんとムコさんの日常がぬくぬくとつづられていて、
後半ではその日常が失われそうな危機が訪れます。

後半は、心がざわざわするような感じで、急き立てられるように
ページをめくりました。
まあ、最後はめでたしとなってよかった。
これで、悲しいラストだったらものすごい後味のわるい話になってた。

脇役のアレチさんが良かった。
アレチさんとムコさんがビールを飲むシーンは、ほんとうにおいしそうに
書かれていて、こっちまでビールを飲みたくなってしまいます。
しゃべり方もなんか好ましかった。

大地君が東京に帰ることを決めるエピソードも良かった。
「ツマさん言ってたでしょ、大人になると恥ずかしいことがたくさん起こる、て。
今まではそれが嫌だったけど、僕ね、それを受け入れて行こうと思うんだ。
恥ずかしいことって、かっこ悪いこととは全然違うんだね。僕、知らなかった」
大地君大人やなー。
僕がそれをわかったのは、いつだったろう。少なくとも、小学校や中学校のときは
まだ分かっていなかったように思う。
高校だか大学だかでそれが分かってから、生きていくのがずいぶんと楽になった
ような、思い返すと、そんな気がする。

いろいろと、もわもわと考えさせられる本でした。
田舎育ちの僕にとってはどこか懐かしい本でした。

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Posted at 23:46 | 小説 | COM(2) | TB(0) |
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