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2011.07.16

オー!ファーザー

伊坂幸太郎「オー!ファーザー」を読みました。



オー!ファーザーオー!ファーザー
(2010/03)
伊坂 幸太郎

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主人公と、4人の父親とが

読み始めてすぐ、初期の伊坂っぽい作品だなーと思いました。
雰囲気としては、「陽気なギャング」シリーズに似ている感じ。

父親4人が仲が良くて、それぞれに特長があって面白いです。
こんな父親たちがいたら楽しいだろうなー(でもちょっとウザいかも)と思えます。

ただ、全体のストーリーや、名セリフに関しては、今回は少し物足りない感じ
がしました。伊坂幸太郎が書いてなければ、十分に満足なレベルかもしれませんが、
他の伊坂作品と比べるとちょっと見劣りがする気がします。


↓続きはネタばれです。注意!





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Posted at 12:26 | 小説 | COM(0) | TB(0) |
2010.03.02

サクリファイス

サクリファイス (新潮文庫)サクリファイス (新潮文庫)
(2010/01/28)
近藤 史恵

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近藤史恵「サクリファイス」を一気読み!!


良い本に巡りあいました。
わずか2日で読んでしまいました。

チーム・オッジのエースである、石尾さんが格好いい。

「俺たちはひとりで走っているんじゃないんだぞ。(中略)非情に
アシストを使い捨て、彼らの思いや勝利への夢を喰らいながら、
俺たちは走っているんだ」



昔からサイクルロードレースの世界には興味があって、ツール・ド・フランス
なんかをテレビで見たりもしており、一応ルールも分かっているつもりだった
のですが、こんな世界だとは知らなかった・・・。
レースを観たくなりました。そして、ゆくゆくはレースに出てみたいなぁなんて
考えてしまいます。そのくらいぐぐっっと引き込まれました。


とにもかくにも読んでほしい一冊です。
そして、読んだら、ロードレースを観戦したくなることまちがいなし!!

おすすめだー。
Posted at 01:20 | 小説 | COM(0) | TB(0) |
2010.02.28

1/2の騎士

1/2の騎士 (講談社文庫)1/2の騎士 (講談社文庫)
(2010/01/15)
初野 晴

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初野 晴「1/2の騎士」をちびちびと読みました。

ここんとこ仕事がかなり忙しくどばっと時間がとれないので、
通勤の電車の中でちびちびと。

いわゆる連作短編というやつでしょうか。
全部で5つの事件が描かれていて、そのひとつづつが短編なのですが、
全体を通しての謎もあって、それがラストで明らかになるという趣向。

ラストで明らかになる謎も、おおっと感嘆するものなのですが、秀逸なのは
短編として描かれる事件の犯人像。その犯罪の手口と動機、性格を考えた
ところで、この小説の成功が決まったように思います。

少しだけ紹介すると、
飼い主の目の前で盲導犬を惨殺する「ドッグキラー」
一人暮らしの女性の家に不法侵入をするが、
何をしているかわからない「インベイジョン」
見えない毒物による無差別殺人を行う「ラフレシア」

などです。
これらの犯人たちと、主人公であるマドカとその騎士であるサファイア
との戦いが描かれます。物語がすすむにつれ、頼もしい味方も増える
ところも、魅力のひとつかもしれません。

おすすめ。



Posted at 01:38 | 小説 | COM(0) | TB(0) |
2010.02.01

神の守り人

神の守り人〈上〉来訪編 (新潮文庫)神の守り人〈上〉来訪編 (新潮文庫)
(2009/07/28)
上橋 菜穂子

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神の守り人〈下〉帰還編 (新潮文庫)神の守り人〈下〉帰還編 (新潮文庫)
(2009/07/28)
上橋 菜穂子

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上橋菜穂子「神の守り人」上・下巻をするするっと読み終えました。
守り人シリーズ5作目です。

いやー、やっぱりこの人のファンタジーは良いなぁ。
ファンタジーなのだけれど、そこらへんの現代小説よりもリアリティが
あります。作者のなかに、しっかりと世界観が出来上がっているのだと
思います。

今回の話は、バルサとタンダが、ちょっとスケールの大きい陰謀に
巻き込まれるという話です。アスラという少女が体の中にタルハマヤと
いうカミサマを宿してしまって、数十人の人を一瞬で殺せるような
強大な力を手に入れてしまいます。
掟に則ってアスラを殺してしまおうとする人やその力を利用しようとする勢力
が入り乱れながら、物語が最後の、聖地での一幕に収斂していきます。
これまでの守り人シリーズのなかでもストーリー、テーマとも出色です。
ラストも、余韻を残した、やさしさを感じる終り方で、心が穏やかになる
気がしました。
やっぱりこのシリーズ、たくさんの人に読んでほしい!



話は変わりますが、上橋さんのあとがきがすばらしいです。
「プロフェッショナルの魅力」と題されたこのあとがきで、バルサの魅力
とこのお話の主題を、分かりやすく解説していただいています。
バルサとは全くことなる分野ではありますが、プロフェッショナルを目指す
者として、とても参考になります。


Posted at 01:20 | 小説 | COM(0) | TB(0) |
2010.01.18

英雄の書

英雄の書 上英雄の書 上
(2009/02/14)
宮部 みゆき

商品詳細を見る
英雄の書 下英雄の書 下
(2009/02/14)
宮部 みゆき

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宮部みゆき『英雄の書』読みました。
年末からちょこちょこと読み進めていて先週読了。

『ブレイブ・ストーリー』も小さい子供が主人公でしたが、今回も小学生の子供が主人公です。
「英雄の書」の封印が解かれて「英雄」が破獄してしまい、主人公である友理子の兄が巻き込まれ
失踪する。兄を連れ戻すため、「英雄」を再び封印するために友理子はオルキャスト(印を戴く者)
となり、辞書であるアジュ、無名僧のソラとともに旅に出る・・・というお話。

宮部みゆきのファンタジーは、すこしばかりRPGの影響が強すぎるようです。
どこかのゲームから抜け出してきたような設定が多く、オリジナリティがないように感じます。
決して面白くないわけではないけれど、二番煎じの印象が強いです。

キャラクターの容姿や性格も典型的です。作者は大のRPG好きなので、自分好みのキャラクターを
小説で動かしたい、というつもりなのかもしれない、と思いました。

モウ1つケチをつけると、主人公が子供で精神的な強さを持っていない上に、魔法のアイテムや他人に
頼ってばかりで最後まであまり成長が見られないところが、読んでいて少し不満でした。


Posted at 00:03 | 小説 | COM(0) | TB(0) |
2009.02.16

「イン・ザ・プール」「空中ブランコ」

奥田英朗「イン・ザ・プール」と「空中ブランコ」を読みました。
これも1月に読んだものなのですが。

イン・ザ・プール (文春文庫)  空中ブランコ (文春文庫)

伊良部先生の能天気な性格が良いです。
絶対に精神病にかかる人の悩みなんてわからないような性格なのに、
口に出した言葉は意外と的を射ていて、患者さんたちには目からウロコ。
しまいにはその奇天烈な行動までが患者さんに受け入れられ、なぜか
病気が快方に向かってしまうというご都合主義的な物語です。

でも、心の病気ってけっこうそういうものかもしれません。
精神科の患者さんって、まじめすぎる人が多そうです。

自分はこういう人であるべきだ。こういうことをやらなければならない!
と思い込みすぎて、それでもなかなかできない自分とのギャップに
苦しむ人が多い中、伊良部先生は、まったくそんな観念は持ち合わせていない。
こうあるべき、こうするべきとは対極の存在です。
天真爛漫に自分の好きなことをやっている・・・・要は子どもなのですが、
患者さんたちにとっては、自分にはできないことが出来る、理想の存在に
見えてくるのかもしれません。

そういう、「指導者」伊良部先生にそそのかされて何かやらかしてしまって、
それがきっかけで、いままで固執しすぎて見えなかったものが見えてくる。
自分の視野が狭くなっていたことに気づかされるわけです。
そこから前を向いて歩き出すところで物語の幕が下りる。

どの短編も、大体このような展開なのですが、患者さんの心の動きの書き方なんか
とってもうまくて、感情移入もできるような気がするし、きっちり盛り上るし、読後感も
さわやかすっきり。これはオススメ!です。

Posted at 00:49 | 小説 | COM(2) | TB(1) |
2009.02.15

守人シリーズ

上原菜穂子の守人シリーズ
「精霊の守人」「闇の守人」「夢の守人」「虚空の旅人」
を読みました。

精霊の守り人 (新潮文庫) 闇の守り人 (新潮文庫) 夢の守り人 (新潮文庫) 虚空の旅人 (新潮文庫)
読んだのは1月なんですが、とても良くて、感想を書いてもそれが物語の
良さを表していないように思えてきて、アップするのをやめたりしてました。
なかなか納得のいく感想が書けないので、ちょこっとした紹介だけにします。

文庫になっているものだけしかまだ読んでいないので、
シリーズとしては途中なんですが、よくあるファンタジーとは一味ちがって、
人物の気持ちを丁寧に書いていて、それがとても良いと思います。

最初は児童文学として出版されたのですが、大人が読んでも面白い。
子ども向けだからって、手を抜かずにきっちりと仕事をしています。
こういうものこそ、子どもに読ませたい。



Posted at 00:15 | 小説 | COM(2) | TB(0) |
2009.01.09

龍臥邸幻想

年末のことですが、島田荘司「龍臥亭幻想」(上)(下)を読みました。

龍臥亭幻想 上 (カッパノベルス)龍臥亭幻想 上 (カッパノベルス)
(2004/10/20)
島田 荘司

商品詳細を見る
龍臥亭幻想 下 (カッパノベルス)龍臥亭幻想 下 (カッパノベルス)
(2004/10/20)
島田 荘司

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百年前に起こった殺害事件を引き起こした関森孝という人物が着ていた具足(鎧のこと)
が龍臥亭に眠っていた。
その具足の中にバラバラ死体の胴体や手足を入れよとの指示があって、その指示通りに
すると・・・という話(かなり後半の方までの内容ですが)。

やっぱり島田荘司は起こるはずのない怪異の書き方がうまいです。
今回の話も、とくに後半で次々にとんでもないことが起こります。
どう考えても起こるはずがないのになーと思考をこねくりまわしてもわからないものが、
最後の謎解き部分でいっせいに明らかになる。さすがです。

ただまあ、この話は正直、真相がちょっと無理やりな感じもしました。
謎解き部分も、普通の謎解きとちがって・・・・・ですし。
それでも、起こるはずのない怪異のおどろおどろした雰囲気と衝撃がものすごいので、
多少ご都合主義でも、論理展開に無理があっても許せてしまうのです。

ここを許せるかどうかは、好みによると思います。僕は、多少こじつけ気味の真相で
あっても、事件のインパクトを重視したい派。
地味な事件を、かっちり論理的に破綻がなく解決されても、あまり興奮を覚えません。

そうそう、この本では、御手洗潔と吉敷竹史が協力してナゾを解く(一部ですが)という
のが売りのようです。が、僕は残念ながら、吉敷竹史が出てくる話をこれまで一度も読んだ
ことがなかったので、さしたる感慨もおぼえませんでした。

Posted at 00:06 | 小説 | COM(0) | TB(0) |
2008.12.27

「インシテミル」と「ボトルネック」

読書熱が冷めたわけではありません。
米澤穂信「インシテミル」と「ボトルネック」を読んで、衝撃を受けていたのです。

インシテミルインシテミル
(2007/08)
米澤 穂信

商品詳細を見る
ボトルネックボトルネック
(2006/08/30)
米澤 穂信

商品詳細を見る


「インシテミル」は本格というやつ?館ものです。
十分におもしろかったのですが、後に読んだ「ボトルネック」の
印象が強すぎて、もう、記憶がおぼろげになってます。

「ボトルネック」は・・・・これは、なんなんだろう。
これを、全くの前知識なしに読めたことは、とても幸せだったと思います。
衝撃のラストだったとだけ言っておきます。
これには、参ってしまいました。
もう、参ってしまいました・・・。
ともかく、読んでみてほしいです。
ぐいぐい話しに引き込まれること間違いなしです。


Posted at 03:16 | 小説 | COM(0) | TB(0) |
2008.12.07

異邦の騎士

読書熱はまだまだ冷めません。
島田荘司「異邦の騎士(完全改訂版)」を一気読み。
数年前に古本屋で買ってから、ずっと本棚に眠っていましたが、読んでよかった。

異邦の騎士 改訂完全版異邦の騎士 改訂完全版
(1998/03)
島田 荘司

商品詳細を見る



目が醒めたら公園のベンチだった。
自分がなぜここにいるのか、いままで何をしていたのか全く思い出せない。
それどころか、自分の名前や住所すら思い出せない。
そんな記憶喪失の男の前に可憐な少女が現れ、同棲生活を始める。

以前の自分は何者だったのか、おそるおそる記憶をとりもどしにいった主人公を
待ち受けていたのは、過去に自分が殺人を犯したという残酷な真実だった・・・。

という話です。
一人称で作品が進んでいきますが、読者に訴えかけるような独特の語り口と
物語の展開が早いので、ぐいぐい読み進んでしまいます。

ストーリ展開の面白さ、真相の意外性、御手洗潔のキャラクター、とてもバランスが良く
「ああ、そういうことだったのか!」というカタルシスも味わえ、しかも読後にも悲しみの
余韻が続きます。

よくよく考えると、細部に微妙につじつまが合わないところや、やや強引なところは
あるものの、勢いで読ませて感動させてしまう力のある作品です。
うむ、やっぱりこういうのが好きだ!!おすすめ!!









Posted at 00:59 | 小説 | COM(0) | TB(0) |
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